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国鉄115系直流近郊形電車
JNR Type 115 Electric Car
▲真夏の甲府駅に進入する115系1000番台。新信州色と呼ばれるカラーリングは、信州路を走る115系によく似合っている。 2004年8月20日 甲府駅
 国鉄115系は、直流電化区間における勾配線区用近郊形電車として、111系をベースに改良設計されたものである。当時は新性能中距離電車は東海道本線などで旧型国電から111系へと置き換えが始まっていた。111系は新性能車であるが故に一定の評価を得ていた。これを他の直流電化区間に広げ、残存する旧型国電と置き換えることになったが、そのほとんどは勾配線区のため、平坦線区で使用することを想定し設計された111系をそのまま使用することは困難であった。そこで、勾配線区に対応した設備と性能を持たせたのが115系電車である。
 主電動機は111系のMT46(100kw)から、より高出力のMT54(125kw)を採用した。これにより、電動車の比率を上げなくとも、勾配線区における性能を確保した。また、連続した勾配を下る際に速度を保つために、抑速ブレーキを装備している。
 車体形状は111系と同じ3ドアとし、先頭車前面も同じく貫通路付の曲面デザインのいわゆる「東海形」と称されるものとした。車内は、セミクロスシートとして中距離近郊形の標準ともいえる設備となっている。なお、Tc車には便所が設置されている。
 主に東北本線や高崎線など上野発着の中距離区間と、中央東線に投入された。その後も増備が続けられ、改良型である300番台も前述各線に投入。続けてシートピッチ改善型で耐寒耐雪仕様の1000番台が新潟・信越地区へ、同じく暖地仕様の2000番台が山陽本線や身延線などに投入され、全国の直流区間で使用されている。
 国鉄の分割民営化により、一部廃車になったものを除いて本州3社に継承され、地域の輸送事情に合わせた改造や更新工事を施工するなどして使用され続けたが、JR東海に継承された車両は313系への置き換えにより消滅。残るJR東日本とJR西日本に継承された車両も、後継車の増備によって徐々に姿を消しつつある。

■モハ114形直流電動車
■モハ115形直流電動車
■クモハ114形直流制御電動車
■クモハ115形直流制御電動車
■サハ115形直流付随車
■クハ115形直流制御車
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