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国鉄DD13形ディーゼル機関車
JNR DE13 Deisel Locomotive
▲鶴見線で入換運用に就くDD13形。日中は、鶴見線の各駅をちょこまかと動き回る姿が見ることができた。(1984年5月7日 鶴見線:浅野−安善間)
 国鉄の動力近代化は、幹線の電化と併せて支線区における無煙化についても早急に進めるべき課題となっていた。ここで運用される機関車は、ほとんどが蒸気機関車で、ディーゼル機関車については気動車用に開発されたDMF17を搭載したDD11型と、敗戦後に連合国軍が持ち込んだ電気式のDD12形が入れ換え用として小数稼働するのみであった。また、本線用としてはDF50形電気式ディーゼル機関車が量産され、本線での列車牽引に活躍していた。DD11形は前述のように気動車用のエンジンのために非力で、支線区といえども列車の牽引には適さず、DD12形についても米国製であったことから、本格的な国産ディーゼル機関車の開発が望まれていた。
 そこで、適切な出力をもった入換用ディーゼル機関車として1958年に開発されたのがDD13形である。エンジンはDMF31S形で、これは気動車用に試作されたDMF31H形を基本として改良発展させ機関車用に出力を向上、370PSを実現したものである。動力伝達方式としては、それまで電気式あるいは機械式がほとんどであったが、出力の面で難があったため液体式を採用した。このため、大きな出力に対応できる液体変速機についても開発された。
 DD13形は大きく分けて、前期形(1〜110)と後期形(112〜)に分けられる。
 前期型、後期形ともにDD11形と同様の凸型車体を持つが、前期型はボンネット前面にラジエター用ルーバーを設置、冬期のオーバークールに備えてシャッター機能が付けられている。前照灯はルーバー上部に白熱灯を1個を半埋め込み状に設置している。また、台車は釣り合い梁式のDT105を装備、後にウィングバネ式のDT113を装備した。
 後期形は、エンジン出力を500PSに強化したDMF31SBに変更、前面のラジエター用ルーバーを廃し、前照灯も2個のシールドビーム灯を設置、大きく外観が変わった。
 当初は計画通りにヤードでの入換や小運転に用いられたが、その後DE10形の登場により専ら入換用など、限られた運用に就いていた。しかし、一部では本線運用に用いられた例もあった。全部で416両が製造されたが、国鉄の貨物列車削減と貨物輸送システムの変更によるヤードの廃止などにより、分割民営化直前の1987年度までに全車廃車となった。そのため、JRへは1両も引き継がれることはなかった。
 しかし、その生涯は入換や小運転と地味な運用に終始したが、我が国におけるディーゼル機関車の開発史上、本形式の果たした役割は大きいものがあり、後に登場するDD51形などの基礎となった。
□0番台(1〜84)
 1985年から製造された初期グループである。機関は出力370PSのDMF31S形を2基搭載し、それぞれ1基ずつを前後のボンネット部に設置している。そのためセンターキャブと呼ばれる凸型の車体形状となった。また、DD11形を大型化した車体となり、ボンネット前面にはラジエター用ルーバーを備え、前照灯はこの上部に半埋め込み式の白熱灯を1個備えている。
 台車は従来のディーゼル機関車にあったサイドロッドを廃した釣り合い梁式のDT105形を装備している。

□0番台(85〜110)
 エンジンや車体形状は1〜と同一であるが、台車を新設計のウィングバネ式のDT113形に変更したグループである。元空気溜を運転台下から台車側面に移設し、代わりに燃料タンクを大型化して容量が従来の2倍の2000Lになった。

□0番台(111)
 1961年に改良型試作車として製造された。エンジン出力を500PSに増強したDMF31SB形に変更、出力増強によってエンジンの発熱量も増大したことから、ボンネット前面にあったラジエターを前端側面に移設し、ラジエター冷却用ファンをボンネット上部に設置した。このため、ボンネット前部にあったラジエター用ルーバーがなくなっている。また、前照灯も従来の白熱灯1個から、ボンネット前面上部にシールドビーム灯2個を備え、車体の形状は大きく変わっている。この他にも、制御系やブレーキ系に新技術を導入している。その後、1973年に112号機以降の量産機と同等の改造を受け、さらに1977年に新幹線用の912形に再改造された。

□0番台(112〜)
 111号機の結果を受けて量産されたグループである。111号機の試作要素を取り除き、エンジンや車体形状はそのままとされた。171号機からは外部塗色を従来のぶどう色2号と黄1号の帯から、上部をねずみ色1号、下部を朱色4号に白1号の帯を巻いたディーゼル機関車標準色となった(後に全車がこの塗装に変更)。DD13形では最も多く製造された区分でもある。

■300番台
 改良量産型である0番代112〜とほぼ同一の仕様であるが、減速機の歯車の強度向上と歯車比を変更したDT113E形台車を装備したグループである。台車が従来のグループと互換性がなくなったため、従来機と区別するために300番代となった。1966年から83両が製造された。
DD13 346[品]※ 国鉄標準色 1967年・広島機関区新製配置 、1986年廃車(品川機関区)
DD13 355[品]※ 国鉄標準色 1967年・新鶴見機関区新製配置 、1986年廃車(品川機関区)

■500番台
 改良量産型の112号機以降に重連総括制御装置を追加したグループである。エンジンや台車、車体形状は改良量産型と変わらない。全部で18両が製造された。
形式車番の横[ ]で括られた文字は、撮影当時の所属区所を表しています。※印のあるものは廃車時点での所属。
[函]函館運輸所 [宇]宇都宮運転所 [新]新鶴見機関区川崎派出 [鷲]鷲別機関区 [吹]吹田機関区

■600番台
 台車をDT113E形を装備した300番代に、重連総括制御機能を追加したグループである。300番代と同様に、台車が変更になった他は、エンジンや車体形状に変更はない。全部で51両が製造された。
DD13 611[築]※ 国鉄標準色 1966年・苗穂機関区新製配置 、1986年廃車(小樽築港機関区)

形式車番の横[ ]で括られた文字は、撮影当時の所属区所を表しています。※印のあるものは廃車時点での所属。
[築]小樽築港機関区 [品]品川機関区
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