このサイトについて 「筆者」への連絡
国鉄コキ50000形貨車
JNR Type Koki-50000 Container Carrier Car
▲コンテナによる鉄道貨物輸送を拡大したコキ50000形は、大小の改良を重ねながら、いまなお多くが現役として各地で使用されている。(コキ52728 2009年8月3日 新川崎駅)
 コキ5500形(登場時はチキ5500形)によるコンテナ貨物輸送は、従来のヤード継走方式による貨物列車と比べ、拠点間による直行列車で運転されるため、定時性が確保でき荷主にとって貨物の到着時刻が判るというメリットもあり好評を得た。そして、1966年にはコンテナ貨物列車の速度向上を目的に、貨車としては異例の空気バネ台車を装備したコキ10000系を製造、長距離トラックに対抗した。そして、トラックとの共同体制を敷いた「フレートライナー」方式の導入により、一定の成果を得られていた。
 しかし、コキ5500形は最高速度が85km/hであり、製造当初の積載するコンテナサイズは旧タイプの10ftコンテナであれば5個積みが可能であったが、トラックの輸送単位に適合する新タイプの12ftコンテナでは4個までと制約があった。また、コキ10000系は空気バネ台車を装備し、ブレーキについても当時としては特殊な応荷重式電磁自動空気ブレーキ(CLEブレーキ)を採用するなど、特殊な装備が多く製造・保守ともにコストが高かった。
 そこで、新タイプの12ftコンテナを5個を積載でき、コキ10000系並の高速運転が可能で、特殊な装備をもたず製造・保守ともにコストを引き下げることが可能なコンテナ貨車として1971年から製造されたのがコキ50000形コンテナ貨車である。
 車体構造は従来のコンテナ貨車と同じく魚腹台枠であるが、全長が19600mmと拡大され、12ftコンテナの5個積載が可能となった。また、台車は95km/h運転が可能なTR223台車を採用し、ブレーキ装置も応荷重装置付自動空気ブレーキ(CLブレーキ)として電磁ブレーキによらない制動とすることで保守コストの低減や運用の制約をなくしている。
 フレートライナーの拡大から大量に製造され、緩急車であるコキフ50000形を含め総計3631両が製造され、国鉄コンテナ貨車の代表形式となった。民営化によりJR貨物に継承されている。15ftコンテナ対応(150000番台)や100km/h運転対応(250000番台)、110km/h対応(350000番台)などの変化する輸送事情に合わせた改造を受けながら、民営化後に製造されているコキ100系とともに現在も使用されている。コキ100系の増備や、2010年より後継のコキ107形が製造開始され、徐々に置き換わりつつあるが、今なおコンテナ貨物列車による貨物輸送を支える存在である。

■コキ50000形(基本番台)
■コキ50000形58000番台(コキフ50000形車掌室撤去改造車・TR203形空気バネ台車装備車)
■コキ50000形150000番台(15ftコンテナ積載対応車)
コキ50000形250000番台(1200t運転/100km/h運転対応 ブレーキ装置指令変換弁追加改造車)
■コキ50000形350000番台(110km/h運転 応荷重式電磁自動空気ブレーキ(CLEブレーキ)改造車)
■コキフ50000形(車掌室付基本番台)
■コキフ50000形51000番台(TR203形空気バネ台車交換車)
■コキフ50000形59000番台(コキフ10000形改造編入車)
広告
P R
(C)2004-2014 Norichika Watanabe Allright Reserved.