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国鉄タキ43000形貨車
JNR Type "Takii-43000" Tank Car
▲2軸ボギー式台車を装備するガソリン専用タンク車としては、国鉄時代最大の積載荷重を目指して設計されたフレームレス構造のタキ43000形は、つい最近までは石油専用列車の主役でもあった。後継のタキ1000形が増備するにつれてその座を譲り、現在は主に波動輸送用などに使用されている。(2011年10月18日 新鶴見信号場)
 荷重43t積のガソリン専用タンク車である。車体は側梁を省略したフレームレス構造とし、車体の軽量化を実現している。また、タンク体は中央部を大きくとった異径胴構造として、車両限界いっぱいにまで拡大することにより、積荷の積載量の増大も実現し、積載荷重43t(改良形の243000代では44t)となった。これは、国鉄のガソリン・石油類専用として開発されたタンク車の中では最大のもので、従来からあるタキ3000形貨車の30tに対して約1.43倍となる。
 台車はTR210形を採用したが、後に枕ばねをコイルばねにし、さらに軸箱をコロ軸受としたTR214形に変更している。
 1967年から総勢990両(石油類専用(ガソリンを除く)タキ44000形を含む)が製造され、主に日本石油輸送と日本オイルターミナルが所有している。日本石油輸送所有の車両は、当初は私有貨車として標準的な黒塗装であったが、日本オイルターミナル所有の車両は私有貨車としては珍しく、青15号で塗装されている。なお、改良形の243000代では日本石油輸送所有の車両は、上半分をエメラルドグリーンに、下半分をグレーとしたツートンカラーという、これまでの貨車の常識を破った塗装となった。
 事故廃車となったものを除いて1987年の国鉄分割民営化でJR貨物に車籍を継承している。貨物列車の輸送体系が拠点間輸送方式となり、コンテナ化が進められ多くの車扱貨物列車が削減された今日においても、ガソリンや石油などは物資別適合輸送を堅持し、名古屋以東の石油貨物列車で使用されている。しかし、後継のタキ1000形の増備によって順次廃車が始まっている。
□43000番台
(基本番代・43000〜43036)
 1967年から製造され基本番代。積載荷重43tで台車は平軸・鋳鉄制輪子付TR210形を装備している。後にコロ軸のTR214形に交換された車両もある。
43100番台
(43100〜43485)
 43000番台(基本番代)の改良型で、製造当初から転がり性能のよいベアリング式のコロ軸受のTR214形を装備した区分である。
□500番台
(寒地仕様車・43500〜43516))
 43100番台の寒地仕様の区分。基本的な仕様は43100番台と同一であるが、北海道での運用を考慮して、ブレーキの制輪子は鋳鉄制輪子のままである。
準保安対策車
(43486〜43499、43519〜43599)
 1974年から製造が再開された区分。タンク車の安全基準改訂により、従来の設計をもとに安全確保を考慮した仕様となっている。
□保安対策車
(43600〜43644)
 1982年から製造された区分。安全性能と積載効率を両立させるために、改めて設計された。
□143000番台  1987年に1両だけが製造された区分。タンク体をステンレスとしたため、ガソリン積みタンク車としては唯一の無塗装である。
□243000番台
(243646〜243885)
 JR移行後の1989年から、積載効率をさらに高めるために積載荷重44tとして再設計された区分。
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